車中泊のポータブル電源は何Wh必要?|電力プランナー【2026年版】
車中泊で冷蔵庫(40W級)・FFヒーター・スマホ充電を組み合わせたときの必要容量(Wh)を、1泊〜3泊の宿泊日数別に概算。実効容量85%での計算式・シミュレーターと、走行充電・ソーラー充電を併用する考え方、容量帯別のおすすめ機種まで紹介します。
PR本記事はアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を利用しています。
車中泊で「冷蔵庫とFFヒーター、スマホ充電を全部使いたいが、ポータブル電源は何Whあれば足りるのか」——複数の機器を組み合わせたときの必要容量は、単体の家電を計算するより分かりにくくなります。この記事では、宿泊日数と機器構成から必要容量を概算する手順と、走行充電・ソーラー併用の考え方を解説します。
答えの先出し: 冷蔵庫(40W級)+照明+スマホ充電の1泊(24h)構成なら、実効容量で概算約800〜1000Wh前後が目安です。FFヒーターを併用する場合や2泊以上になる場合は、下記のシミュレーターで具体的な構成を計算してください。
車中泊電力プランナー(概算)
動かしたい機器の合計消費電力と使用時間を入力すると、必要な容量・出力の目安を計算します。冷蔵庫は「長時間の連続稼働」、FFヒーターは「送風・制御用の小電力」、スマホ・照明は「短時間の利用」というように、機器ごとに使用時間が異なる点に注意して各機器を積み上げてください。
車中泊 必要容量シミュレーター(概算)
動かしたい機器の消費電力の合計と使用時間から、必要な容量・出力を概算します。実効容量85%で計算。
計算結果
- 必要な容量
- 1,977Wh
- 必要な定格出力
- 70W
- 必要な瞬間最大出力
- 280W
計算式: 必要容量(Wh) = Σ(機器の消費電力W × 使用時間h) ÷ 0.85。すべて概算です。 実際の消費電力は機種・外気温・使用条件によって変動するため、余裕を持った容量で計画してください。
宿泊日数別の必要容量(概算例)
冷蔵庫(消費電力40W・24時間連続稼働と仮定)+照明(10W・4時間)+スマホ充電(20W・3時間)という構成で、宿泊日数別に必要容量を概算すると以下のとおりです。
| 宿泊日数 | 冷蔵庫分(40W×24h×日数) | 照明+充電分(1日あたり) | 必要容量の概算(÷0.85) |
|---|---|---|---|
| 1泊 | 960Wh | 100Wh | 約1,247Wh |
| 2泊 | 1,920Wh | 200Wh | 約2,494Wh |
| 3泊 | 2,880Wh | 300Wh | 約3,741Wh |
※この表は冷蔵庫が常時連続稼働すると仮定した場合の概算です。実際はコンプレッサーの断続運転により消費電力はこれより少なくなることが多い一方、夏場の高外気温では消費電力が増える傾向があります。FFヒーターを併用する場合は、送風・制御用の電力を別途加算してください。
車中泊機器の消費電力の目安
| ポータブル冷蔵庫(EENOUR D18) | 約38W(MAXモード) | コンプレッサー式・断続運転 |
| ポータブル冷蔵庫(アイリスオーヤマ IPD-2A-B) | 約45W(MAXモード) | コンプレッサー式・断続運転 |
| LED照明(ランタン等) | 5〜10W | モーターなし |
| スマホ充電 | 10〜20W | 短時間利用が中心 |
| ノートPC | 40〜65W | モーターなし |
| FFヒーター(送風・制御分) | メーカー仕様未掲載の機種が多い | 暖房出力(kW)は燃料燃焼によるもので電気消費とは別 |
6 / 6 件表示
FFヒーターの電気消費について: BougeRV・LVYUANのFFヒーターは軽油燃焼式で、暖房出力(1.4〜5.0kW等)は燃料の燃焼による熱出力であり、ポータブル電源が供給する電気の消費量ではありません。電気で消費するのは送風ファン・グロープラグ・制御回路のみで、具体的なW数がメーカー仕様に記載されていない機種もあります。正確な電気消費量は各商品ページ・取扱説明書で確認してください。
走行充電・ソーラー充電の併用
車中泊では、ポータブル電源本体の容量だけに頼らず、次の充電手段を組み合わせることで複数泊への対応力が上がります。
- 走行充電(シガーソケット) — 移動中に確実に充電できますが、出力はポータブル電源のDC入力仕様に依存し、走行時間が短いと充電量も限られます
- ソーラー充電 — 日照があれば停車中も発電できますが、
ソーラー実発電量(Wh/日) = パネル公称W × 日照時間h × 0.70〜0.80で概算するとおり天候に左右されます
2泊以上の車中泊では、走行充電とソーラー充電を併用し、日中の移動・停車時間で消費した分を補う運用が現実的です。ソーラーパネルの選び方は ソーラーパネル おすすめ5選 で解説しています。
具体例: 冷蔵庫+FFヒーターを組み合わせた2泊の電源計画
具体的な機器構成で、必要容量を計算する手順を確認します。
構成: ポータブル冷蔵庫(EENOUR D18・MAXモード時約38W、メーカー公称値)+ FFヒーター(送風・制御分)+ LED照明(8W×2灯)+ スマホ充電(10W)を2泊使う場合
FFヒーターは軽油燃焼式で、暖房出力(kW表記)は燃料の燃焼によるものであり、ポータブル電源が供給する電気の消費量とは別物です。電気を使うのは送風ファン・グロープラグ・制御回路のみですが、LVYUAN・BougeRVいずれの商品ページにも具体的なW数の記載がなく、メーカー公称値としては確認できませんでした。正確な値が確認できない場合は、容量不足を避けるため50W程度を安全マージンとして上乗せしておくことをおすすめします(この50Wはメーカー公称値・実測値ではなく、当サイトが計算例として置く仮の目安値です。実際の機種を使う際は取扱説明書で確認してください)。
機器の消費電力(合計) = 冷蔵庫38W + FFヒーター送風分(目安)50W + 照明16W + スマホ充電10W
= 114W
必要容量(Wh) = 114W × 24h × 2泊 ÷ 0.85 ≈ 6,438Wh(概算)
この例では2泊で概算6,400Wh超となり、ポータブル電源1台の公称容量(多くの機種は2,000〜2,048Whが上限)だけでは不足します。実際には次のいずれかで補うのが現実的です。
- 走行充電・ソーラー充電を併用し、日中の発電・充電分を差し引く
- FFヒーターの使用時間を絞る(就寝前後の数時間のみなど、連続運転させない)
- 拡張バッテリー対応機種(Anker Solix C2000 Gen2・EcoFlow DELTA 2 Max等、公称値で最大5,000〜6,000Whまで増設可能な機種がある)を選び、公称容量を増やす
容量帯別のおすすめ機種
日帰り〜1泊・軽装で携行性重視

EcoFlow RIVER 2 Max ポータブル電源 512Wh
512Wh・定格500Wのコンパクトモデル。重量約6.1kgで持ち運びやすく、スマホ・ノートPC・小型冷蔵庫を停電時に数時間カバーしたい人向け。
- 512Wh・定格出力500W・瞬間最大1000W
- 業界平均の5倍速、最短60分でフル充電
- 重量約6.1kgと軽量、11出力ポート搭載
- リン酸鉄リチウムで約3000回の充放電サイクル
Amazon価格
¥39,661
楽天価格
¥64,900
公称512Wh・定格500Wで重量約6.1kg。車載冷蔵庫とスマホ充電を中心とした日帰り〜1泊の車中泊に向きます。Amazon参考価格は¥39,661、レビュー件数は274件件です(価格・件数は変動するため購入前に商品ページでご確認ください)。
1〜2泊・冷蔵庫を含めて余裕を持ちたい

Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 1000 New 1070Wh 定格出力1500W
1070Wh・定格1500Wで業界トップクラスの軽さ(約10.8kg)を実現した中容量モデル。冷蔵庫やスマホ、ノートPCを停電時に一通りカバーしたい家庭向け。
- 1070Wh・定格出力1500W・瞬間最大3000W
- 同容量帯で最軽量クラスの約10.8kg
- LFPバッテリーで4000サイクル後も容量70%を維持
- UPS機能(20ms未満)とパススルー給電に対応
Amazon価格
¥119,800
楽天価格
¥119,800
公称1070Wh・定格1500Wで重量約10.8kg。冷蔵庫を含めた1〜2泊の車中泊で、照明・充電もまとめてカバーしたい人に向きます。Amazon参考価格は¥119,800、レビュー件数は538件件です。
よくある質問
Q. 車中泊1泊で必要なポータブル電源の容量はどれくらいですか? A. 冷蔵庫(40W)・照明(10W)・スマホ充電(20W、実使用は数時間)を1泊(24時間換算)で概算すると、機器構成によりますが概算で800〜1200Wh程度が目安です。FFヒーターを併用する場合はさらに必要容量が増えます。
Q. FFヒーターの電気消費量はどれくらいですか? A. FFヒーターは軽油やガソリンなどの燃料を燃焼させて暖房する機器で、暖房出力(kW)は燃焼によるものです。電気で消費するのは送風ファン・グロープラグ・制御回路のみで、メーカー仕様に具体的なW数の記載がない機種もあるため、正確な値は各商品ページで確認してください。
Q. 2泊以上の車中泊ではポータブル電源だけで足りますか? A. 機種の容量と機器構成によります。走行充電(シガーソケット)やソーラーパネルを併用すると、ポータブル電源本体の容量だけに頼らずに複数泊をカバーしやすくなります。
Q. 走行充電とソーラー充電はどちらが有効ですか? A. 走行充電は移動中に確実に充電できますが、停車時間が長い車中泊では発電量が限られます。ソーラー充電は日照があれば停車中も発電できますが天候に左右されます。両方を併用する構成が現実的です。
まとめ
車中泊の必要容量は、冷蔵庫のような長時間連続稼働する機器と、照明・スマホ充電のような短時間利用の機器を分けて積み上げることで概算できます。FFヒーターは暖房出力(kW)と電気消費量が別物である点に注意し、複数泊の場合は走行充電・ソーラー充電の併用もあわせて検討してください。冷蔵庫単体の詳しい計算は 車中泊のポータブル冷蔵庫、ポータブル電源は何Wh必要? で解説しています。
車中泊向けポータブル電源の実売価格をチェック
価格・在庫状況は変動するため、購入前に各商品ページでご確認ください。
※価格・在庫状況は変動します。購入前にご確認ください。
関連記事

主要家電の消費電力早見表|必要容量計算用データ【2026年版】
冷蔵庫120W・電子レンジ1300W・ドライヤー1200Wなど主要家電の消費電力を一覧化。起動電力(サージ)の目安と、電力使用量から必要容量(Wh)を計算する式・早見表・シミュレーターを掲載し、ポータブル電源選びの参考データとして活用できます。

ポータブル電源で冷蔵庫は何時間動く?|計算方法【2026年版】
ポータブル電源で冷蔵庫(定格消費電力120W前後)を動かすと何時間もつのか、公称容量と機器の使用電力から概算する方法を解説。実効容量85%での計算式・シミュレーターと、主要家電の電力目安一覧、容量帯別のおすすめ機種、起動電力(サージ)の注意点まで紹介します。

車中泊冷蔵庫に必要な容量は?|ポータブル電源の選び方【2026年版】
車中泊用ポータブル冷蔵庫の電力消費とポータブル電源の必要容量(Wh)の計算方法を解説。庫内容量・電源方式別の選び方のポイント、コンプレッサー式特有の注意点、走行充電・ソーラー併用の考え方、車内温度管理やバッテリー消費に関する注意点まで具体的に紹介します。